同じダウン率の羽毛ふとんでも、羽毛は産地、飼育期間、鳥の品種等によって品質(特にかさ高性)に大きな差が生じます。また、ふとん生地に高品質の生地や絹糸を使用したものは、価格も高くなっています。。
羽毛(羽根)ふとんだけでは寒いと感じたときは、ふとんの上からすべりにくい軽めの毛布などを掛けてください。重いものですと、羽毛ふとんが押しつぶされて保温性が低下します。 また、肌ざわりの良い毛布などは、お好みでふとんの内側で使用されても良いでしょう。
羽毛は吸湿・放湿性に優れているため頻繁に干す必要はありませんが、他のふとんと同様に月に1〜2回程度、片面1〜2時間くらいの日干しをお勧めします。 日に干すことにより、保温性を高め、殺菌効果も得られ衛生的に使用いただけます。日干しをする場合には、ふとん生地の色褪せを防ぐためカバーを掛けて干してください。また、ふとんを取り込む際には、ふとんの表面を軽く手で払いホコリを取り除くようにし、強い"ふとんタタキ"はお避けください。羽毛やふとん生地を傷める恐れがあります。
羽毛(羽根)ふとんは通常ふとんのケースなどに入れて販売されていますので、まれに羽毛の臭いがすることがあります。また、ふとん生地の加工剤等の臭いが残っている場合もありますが、使用しているうちに自然に消えるので心配はいりません。 しかし、臭いが気になる場合は、ふとんを折り畳んで、中の臭気(空気)を押し出し、新しい空気と入れ換えて、3〜4時間、日に干してください。こうすることにより臭いはかなり消えます。ただし、それでも効果のない場合は購入店にご相談ください。
Q11
すぐに水で部分洗いをしてください。洗剤が必要ならヘアーシャンプー又は中性洗剤をお使いください。石鹸はお避けください。十分にすすぎ洗いしたら水を切ってヘアードライヤーを使うか、日に干しますが、そのとき中の羽毛をほぐすように動かしながら乾燥してください。羽毛をほぐさずに、そのまま乾燥すると、中の羽毛が塊になって元の状態に回復しません。
羽毛(羽根)ふとんのクリーニングは、ドライクリーニング又はふとんの丸洗いが可能です。ただし、クリーニングする場合には専門業者か、寝具専門店にご依頼ください。ご家庭での水洗いは、ウォッシャブルと表示してある薄いもの以外はお避けください。 また、度重なるクリーニングはふとん生地を傷めたり、羽毛の機能低下を招きやすくなりますので、2〜3回が目安です。
羽毛ふとんのカバーはふとんのサイズに合わせて、カバーの内側にボタンやヒモが付いたもので、上質のものをお選びください。ふとんの生地にカバーなどを直接針で縫うことは絶対にお避けください。羽毛の吹き出しの原因となります。 また、ふとんにカバーを取り付ける際には、カバーの内側に付いたボタンやヒモとふとんのチー(輪)とセットしてください。そうすれば、ふとんとカバーのズレもなく、ふとん生地の傷みや汚れも防げます。
羽毛(羽根)ふとんは、羽毛の精製過程で原毛を何度も洗剤で洗ったあと、100℃以上の高熱乾燥処理と薬品による殺菌処理によりダニや雑菌などは死滅しておりますので、ふとんの中からダニが発生することは先ずありません。 また、羽毛ふとんは高密度に織られた生地を使用し、羽毛の吹き出しを防ぐためダウンプルーフ加工(目つぶし加工)を施しているため、ダニは羽毛ふとん生地を通過することはできません。しかし、ふとんの表面にはダニが付着することもありますので日干しをお勧めします。