綿(コットン)ふとんは、保温性、吸湿性があり、日干しによるかさ高性に富んでいます。 コットンは繊維が中空の構造となっており、しかも1本1本の繊維が天然のよじれをもち、適度な硬さと弾力性を作り出しています。 また、中空で天然のよじれをもっているため、日干しすることにより吸収した湿気を放湿するとともに、ふっくらとよみがえり(回復力)、保温性を高めます。
使用しているふとんが、日干しをしてもかさが回復しなくなったら、打ち直しをする時期がきたとかんがえてよいでしょう。良質の綿花を使った綿(コットン)ふとんは、打ち直しや丸洗い(クリーニング)をしながら使用すると、10年くらい快適にお使いいただけます。
どんな素材にも言えることですが、綿(コットン)ふとんは長い間使用していますとヘタリが生じます。わたにも寿命があり、日干しをしてもふっくらしなくなったのは、わたそのものが相当傷んでいる可能性があります。打ち直しやふとんの丸洗いをすることも一つの方法です。
現在はふとんを丸洗いすることができます。汚れや汗による塩分、雑菌などを洗い流すとともに、付着したダニを死滅させるなど、丸洗いによって衛生的にお使いいただけます。 ただし、クリーニングする場合には専門業者か、寝具専門店にご依頼ください。ご家庭での水洗いは、ウォッシャブルと表示してある薄いもの以外はお避けください。
綿(コットン)ふとんは、天気の良い日には、午前10時〜午後3時位の間に片面を2時間くらい日に干してください。吸収した湿気を放出して、ふっくらとよみがえり、弾力性、保温性をとりもどします。 また、ふとんのカバーはこまめに洗濯をしてください。
長い間保管する場合は、日に干してから通気性の良い押入れの上段に保管してください。長期間保管しますと臭い等がこもる場合がありますので、再びお使いになるときは日に干してからお使いください。ふっくらとよみがえります。 また、保管中でもときどき日干しをして乾燥させてください。
コットンは、自然の中で生産と還元を繰り返す植物繊維です。地球上の綿畑で1年間に、18億トンの二酸化炭素を吸収し、13億トンのきれいな酸素を生み出し、大気の浄化作用を行い、地球を守る一翼を担っています。 また、コットンはリサイクルにも最適な繊維です。